アラヤのスポルティーフを自分好みに組み上げる(その4/8)
今回のブログは【アラヤのスポルティーフを自分好みに組み上げる(その4)】、サドルのセッティングです。
サドルのセッティングは、高さ・位置・角度の3工程になります。
まず一つ目のサドルの高さ(BB中心~サドル上面の距離)は、股下の数値に係数を掛けて算出します。
ツーリング車の場合は、0.85から0.87を目安値にしていますが、ロードバイクでは0.885までがよく使われる係数です。
今回はツーリングに対応ということで0.86に設定。
この高さはクランクの踏みやすさよりも、回しやすさを重視しています。
でもこの算出した数値が決定ではありません。
実際に乗ったときのサドルの変形量やクランクの長さ、靴のソールの厚さ、その他いろいろ関わってくるからです。
設定値を基準に、1~2ミリ単位でプラスマイナスして、適正値を求めていきます。
二つ目はサドルの前後の位置です。
このブルックスのサドルは、位置をいちばん前にした状態と、後ろにした状態とでは30ミリほどスライドします。
サドルの中心がポストの延長線上よりも、前の位置に設定。
前に出すほどハンドルバーとの距離が短くなるので、上半身が起きて楽な姿勢になります。
あとは実際に乗ってから、位置を調整していきます。
ハンドルバーとの距離が遠く感じたら前に、近く感じたら後ろに調整。
あるいは乗っているうちに、腰が自然にサドルの前に移動したり、後ろに移動したりする場合にも位置を変えていきます。
最後の三つ目はサドルの角度です。
初期設定では、サドルの上面を水平にするのが基本。
水平器を使って正確に測ります。
これも実際に乗ってみてから、体や走り方に合った角度に調整します。
前上がりにすると、クランクの回転を上げたときに、腰が前に出にくくなります。
また股間に圧迫を感じたりしたら、前下がりにするなど。
以上がサドルのセッティングです。
サドルをセッティングした後は、ステム(ハンドルバー)との高低差の調整です。
ツーリングでの使用の場合、高低差は0ミリ~50ミリに設定しています。
サドルとステムの高低差を測ってみると、限界標識MAXの位置(ステムを最高に高くした位置)で20ミリの差だったので、走り始めはまずこの高さでいこうと思います。
以上でハンドルとのセッティングが完了しました。
これから実際に乗って、サドルの高さ・位置・角度、ステムとの高低差を調整していくことになります。
次回はペダルやライト、リフレクターなど、パーツの選択です。
興味のある方は、ぜひご覧になってください。
前回のブログはこちらです。
鈴木 正夫
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