自転車のメンテナンス(最低限これだけはしましょう!!)

日ごろ街中を走っている自転車をみると、チェーンの油切れや空気の少ないがものが目立ちます。
注油したり、空気を入れたりすれば、快適に走れるのになァ~っていつも思うんです。

この注油と空気の充填はどなたでも簡単にできることですが、
じつは自転車の走り心地を良くするために、最も大切なことなんです。

オイルを差したり空気を入れることで、抵抗が軽減します

自転車が走ると、いろんな抵抗をつねに受けますが、注油とタイヤの空気圧は抵抗のなかでも、内部抵抗ところがり抵抗に関係しています。
チェーンがオイル切れしたりサビてくると、内部抵抗が大きくなり、こいだときにペダルが重くなる。
それに後輪に伝わる力にロスが生じ、効率が悪くなります。

また空気が少ないと、タイヤと路面との接地面が大きくなり、ころがり抵抗が大きくなるわけです。
これもこぐのが重くなる原因に。

でもこれらの抵抗は注油と空気の充填で軽減されます。

注油はチェーンがメイン、表面についた油はふき取っておきましょう

では、注油の方法から。
オイルは自転車油を使います。(別名:機械油・スピンドルオイル)
差す場所はチェーンがメイン。
ほかの部分は定期的にする必要はありません。
スタンドのもどりが悪くなったときや、カギの動きがスムーズでないときなど、気がついたら差しましょう。
注油の箇所は金属どうしがこすれ合う部分です。

でも前後輪のハブやBB(ボトムブラケット)は注油厳禁!!

ハブ

BB(ボトムブラケット)

回転するところなので、差したくなりますが、この部分はグリス(半固体状潤滑剤)が入っているところで、注油することで流し出してしまうからです。

注油時期の目安はチェーンが乾いてきたとき。
また雨天に乗った後はサビが出てたりしますので、必ず差しておきましょう。
まんべんなく注油したら30分ほど放置後、チェーンの表面についた余分なオイルはふき取っておきます。
余分なオイルはゴミやほこりがつきやすくなり、摩耗の原因になるので。

走りが重いな~と感じたら、空気圧のチェックを

つぎに空気の充填。
空気圧はタイヤの種類によって違います。
太ければ低く、細いと高くなります。
ママチャリで3BAR(300KPa)、ロードバイクでは10BAR以上も入れるタイヤもあります。(余談ですが、自動車のタイヤはママチャリよりも低いんです。太いから当然ですね)

ロードバイク用のポンプでは、ゲージが付いているものもあるので測れますが、一般車の場合は英式バルブなので、計測用のアダプターを付けないと測れません。
なので空気圧の確認は指で、ぐっとつかんで行います。
タイヤのソール(接地部)ではなく、サイドを力一杯つかんで、ほんの少しへこむ程度が適正です……?
言葉ではこうとはっきり言い切れません。(人それぞれ、握力が違うし)

ソールはゴムが厚く硬いので空気圧がつかめません

空気圧の確認はサイドで

そこでいい方法があります。
行きつけの自転車屋さんで、適性の空気圧で入れてもらい、その硬さを指で覚えたり、じっさいに乗って弾力を体で記憶しておきましょう。

自転車は日頃からメンテナンスをして、快適に乗りましょう!!

以上、どなたにでもできるメンテナンスをご紹介しました。
自転車を快適に、しかも長く乗るには日ごろのメンテナンスが必要です。
このように注油や空気を充填することで快適になります。
しかもタイヤチューブの劣化やチェーンの摩耗を防ぐことにもつながります。

通勤や通学に使っているかたは、雨天でも乗ることが多いはず。
自転車はとくに雨に弱いものです。
雨はオイルやグリスを流してしまうので、しっかりメンテナンスをしておきましょう。


The following two tabs change content below.

鈴木 正夫

サイクルセンターニシヤマ代表有限会社木曽サイクルセンター
東京都町田市の町田木曽団地名店街にある『サイクルセンターニシヤマ』の店主鈴木正夫です。ツーリング車をメインに多種取り扱っています。趣味はアウトドア・写真・ギター、夢はオランダ周遊自転車旅です。