アラヤ ニュー ツーリスト登場!

きょうは8月に入荷してきた、新型のツーリストについてご紹介します。

ランドナーを生産しているマスプロ系自転車メーカーは、アラヤとマルイシとミヤタがあげられますが、今現在でコンスタントに生産しているのは、アラヤだけです。
マルイシでは今年来年と生産の予定がないとのことですし、ミヤタでも今後の生産は未定だそうです。
そんな中で、「アラヤさん、がんばってるなあ」って感心します。

アラヤ ツーリスト550mm(ボルドーレッド)

ツーリストのフレームは、オールクロモリでロストワックス製のラグつきです。
メインはダブルバテッドチューブで構成され、フォークもクロモリでクラウンつきになっています。
ランドナーはやはり、ラグつきのフレームでクラウンフォークですよね!

 

そこで前モデルと、なにがどう変わったのか、お伝えします。

前モデルと大きく変わった点は三つ

まず一つ目は、ニューモデルは650Aから650Bのホイールに変わりました。
それと同時にリムがアラヤ製ではなく、WEINMANN製の「Touring Classics」に変わっています。
タイヤサイズは650X38Bサイズが装着されていますが、一回り太い42Bのタイヤも使用可能です。

650Bホイールに650X38Bタイヤ

650B用のタイヤは現在のMTBの主流、27.5インチと規格は違いますが、サイズ的に共通します。
前モデルは650X35Aのタイヤが装着されていましたが、このサイズに合うツーリング用のタイヤがなく、38Aをつけたりしていました。

つぎの二つ目は、ニューモデルではフロントキャリアが付属しません。
でも日東のフロントキャリアM12や、アラヤオリジナルの日東製フロントキャリアなど、いろいろ出ていますので、お好みのものが選択できます。
ただ日東の製品は品切れが状態がつづき、すぐには手に入らないのが現状ですが。

TUR550mm ミッドナイトブルー オプションの「CA-RUNフロントキャリア」装着車

そして三つ目はヘッドパーツの変更です。
ブレーキハンガー(ブレーキアウター受け)が変わったため、ブレーキケーブルの脱着がやりづらくなってしまいました。

輪行などで経験のある方はご存知でしょうが、ブレーキレバーからブレーキケーブルを外すのは、インナーを指でつまんで行います。
アウターがブレーキハンガーで固定されているので、インナーに遊びがなくつまめる状態まで送れないのです。
ラジオペンチなどを使って、レバーの隙間からつまむこともできますが・・・。

でも以上のことは、割り入りのブレーキハンガーに交換するだけで、かんたんに解決できます。

フォーク抜きの輪行をするには

フォークを抜く場合、いちばん初めにすることは、ブレーキケーブルのリリースです。
上述のように、ブレーキハンガーを割り入りにしておけば、この作業がしやすくなります。

ニュー ツーリストのブレーキハンガー

ダイヤコンペの割り入りブレーキハンガー



割り入りのブレーキハンガーの場合は、固定されていたアウターが開放されるので、大きくずらすことができます。



アウターがずらせることで、インナーが十分に出せて、しっかりと指でつまむことができます。
これでインナーの脱着が、スムーズにできるようになるわけです。

ニューツーリストで輪行される方は、ブレーキハンガーの交換をおすすめします。
パーツ代は1,000円ほどで、取りつけるのに手間もかかりません。

他にチドリ仕様にする手もあります。
ブレーキハンガーは交換せずに、インナーを通したまま残しておけばいいのです。
でもチドリにするなら、前後とも変えたくなりますね。
そうなるとパーツ代が高くつくのと、取りつけに手間がかかりますので、やはりブレーキハンガーの交換が手っ取り早いです。

 

おしまいに、自転車の仕様変更ではありませんが、ニューモデルは生産をインドネシアから中国に移しています。
フレームを見比べると、溶接や塗装面での向上が見られます。

 

以上新型ツーリストについて書きましたが、550ミリサイズは各色とも完売しました。
次の入荷は2023年の生産待ちになります。
ただいま当店に在庫があるのは、500ミリサイズのナチュラルカーキ1台となりました。
興味のある方はのぞきに来てください。


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鈴木 正夫

サイクルセンターニシヤマ代表有限会社木曽サイクルセンター
東京都町田市の町田木曽団地名店街にある『サイクルセンターニシヤマ』の店主鈴木正夫です。ツーリング車をメインに多種取り扱っています。趣味はアウトドア・写真・ギター、夢はオランダ周遊自転車旅です。